さて、おっかなびっくり乗り込んだアントノフですが、
機内はかなりガタがきていて座席や窓の作りも恐ろしく大雑把。
隣の相方とさえ話せないくらいの轟音。
この機体、耐用年数を優に倍は超えているらしいと後で聞いて
腹の辺りがヒンヤリしました。
途中ランチボックスが提供されたのですが、日本発の便だったため
日本製のごく普通の美味しいランチでした。
サンドイッチ。魚のマリネ。サラダ。などなど。
(画像が撮れなかったのが残念)
その後、身長190cmはあろう筋肉質のフライトアテンダント(女性)
が飲み物のサーブに来てくれました。
(ショートカットのブロンド。迫力あり。)
轟音の中叫びながらのやりとり。
アテンダント:「コーヒー?紅茶?ジュース?」(露語)
私「え?!コーフェ、パジャルスタ!!」(露語?)
アテンダント:「ミルクと砂糖は?!いるのいらないの?!」(露語)
私「??え??」
アテンダント:「ミルクと砂糖はぁ!?」(ジェスチャー)
私「あ、入れて入れてパジャルスタ!!」(露語?)
アテンダント:「ダー」 にっこり
砂糖とミルクを渡されるかと思いきや、
なんと、アテンダントが勝手に(?)コーヒーの中に、大量の砂糖とミルクを
ドサドサと投入しました。
かき混ぜもせず渡されたコーヒーは激甘。
後半3/1くらいは砂糖でジョリジョリするコーヒーを飲みつつ
「あぁ、これから本当にロシアに行くんだなぁ。」
と、轟音の中ウスラボンヤリした頭で実感した次第です。
変な夢を見かけてウツラウツラしてきた所で、飛行機はサハリン空港に到着
噂どおりの、冷ややかな対応で入国手続きを済ませました。
さて引越し荷物を受け取らねば。
とベルトコンベアーの前で待ち構えていると・・。
シャッターが開いて、そこには高い台があり、既に飛行機から降ろした荷物が
積んであります。
天地左右が滅茶苦茶に積み重なったその山を、ロシア男性が
1mくらいの高さからコンベアに向かって放り投げはじめました。
彼がひと投げするたびに、観客(私達)からは、
「あぁ~!あぁ~!」 とため息交じりの声が聞こえます。
ダンボールの角はつぶれ。ベルトははずれ。
日本では考えられないような扱い。
積まれた山の中に、とりわけひどいダメージのダンボールがあるなぁ、
と眺めていたら、なんと私達の家財道具ではないですか。
あぁ~~~~~!!
担当男性は、当然ながら、そのつぶれかけたダンボールも、情け容赦なく
勢いよくベルトコンベアに投げ飛ばします。
ガランゴロンガランゴロン・・・
ぶざまに3回転ほどして、ようやく手元に。
もう笑うしかありません。
なんとも荒っぽい歓迎ではありませんか。
そっちがその気なら、こっちにも考えがあるぞ!
迎えの車に20箱の荷物を乗せていざサハリン市内へ。。。